8・28
そぼさん!
祖母山登山
〜その@ 黒金尾根☆取り付き編〜
はいっ! そんな訳で祖母山です!
標高1756m、九州島第2位の高さを誇ります!
祖母山は色々な登山ルートがありますが、今回は西回り、”尾平〜黒金尾根ルート”で登り、”宮原〜尾平ルート”で下山しました。ルートの標高差は1150m。富士山の一般的な登山ルートの標高差が1400mだそうですから、そこそこの登りになります。
AM6:20
「さぁ、ご主人様、奥に見えるのが”黒金尾根”ですよ。張り切ってまいりましょう☆」
午前5時過ぎに目覚め、支度をしていざいざ祖母山山頂へ!
曇り空ではありましたが、黒金尾根の山容にテンションが上がります!
まずは川上渓谷を川に沿って進みます。
ここが黒金尾根コースと宮原コースの分岐点になります。
白い看板に
黒金尾根コース : ややハード 景観は素晴らしい
宮原コース : 体力に自信の無い人はこちらを往復
といった感じの事が書いてあった様に思います。
体力に自信があるわけじゃないけど…折角だから俺は黒金尾根コースを選ぶぜ!
しばらくは平坦な山道を尾根に向かって進みます。
あまり平坦な道が続くと、こりゃ後で登りが一気に来るなと恐くなりますw
「台風も含めて数日雨が続いていましたから、水量が多いですね。」
川を渡る箇所がいくつかありましたが、どこも踏み岩が水没していて中々難しい…
なんとか水に落ちたり靴が水浸しという事態は回避し、無事に渡りきりました。ふー。
川と別れ、さー尾根が近くなってきた!
AM7:40
「という所で、まずは標高800m到達です♪」
こちらの登山道には、山頂までの距離ではなく、標高が各所に立てられていました。
ふむふむ、まずは1時間20分かー。登山地図によると、ここまでの目安は1時間ほどなので、結構いいペースかも♪
「こういのを見ると、改めて山深さを感じますね。」
だよねー。すごいなぁ。
そしてはじまる急坂… お、おぉ…
AM8:10
時折青空が現われ、陽が差します。あぁ、たまらない!
AM8:30
AM9:00
「ほらほら、頑張ってください♪」
はぁはぁ、だ、だいぶペースが分かってきました…
100m登るのに30分かかるようです…。
少し登っては息が切れ、呼吸が整うまで待機…を繰り返し、とうとう牛歩戦術突入です(汗)
AM9:20
AM9:50
1100m辺りから植生が変化し、隈笹が現われ始めました。
そしてこういう有様を作ってくれます…。くまざさぇ…
この辺は道を塞ぐ形で落枝や折木が結構あり、急坂に加えて足場も一部滑りやすくなっていたりしてきましたので、綾華さんはエスケープポーチに入っていただきました。
AM10:20
AM10:40
「”天狗の水場”に到着です☆」
はぁはぁはぁはぁはぁ、やっぱきっつーい!
つれー 実質祖母山だからなー 実質祖母山だからつれーわー
美味しそうな水が出ていましたが、岩場を下りるのがちょっと恐いのでやめました。
しかしこういう時の為に、ステンレスのカップを提げておくのはアリですね。
また持ち物が増えるフラグですw
水場の先には”天狗の岩屋”
ちょっとした洞と岩場が軒になっていて、避難や泊まりがけ登山の泊地になっている様です。
ここで少々おやつタイム。しかし腰は下ろしません。ここまで7時台に1回倒れた丸太に下ろしただけでしょうか。荷物が重いのもあって、一度座り込むと立ち上がるのに非常にエネルギーを使う気がするのと、体のテンションを維持し続けていた方がいいかなーと。休憩は常に立ったままでした。
AM11:00
うわ
でたよでたよ岩急坂…
ひー!
…
そして岩場を登りきって振り返りますと!
お!?
おお!
これは天狗岩ってやつ!?
おー!!!
と、言うことはー!?
AM11:30
「黒金尾根に取り付きましたー! 一先ずお疲れ様でした♪」
しゃぁああ! やぁったあぁぁああ!!!
はい、まずは地図の赤い部分を歩き終えました!
この時点での標高は約1600m。1000mを登ってきたぞー!ウーラー!
えーっと、登山地図にあるここまでの所要時間の目安は…
2時間40分?
5時間かかってました☆テヘリ
〜そのA 黒金尾根縦走 そして山頂へ…編〜
さー、赤いラインを進み、水色のライン”黒金尾根”にようやくたどり着きました!
ここからは尾根道! 尾根道と言えば景色が良いと相場が決まっていますが、
さてさてどんな景色が拝めるのでしょうかっ!
「さぁご主人様、あの先が祖母山の頂上ですよ!」
あれ、やっぱり結構距離あるんじゃね…
と不安になりましたが、流石は尾根道! もう歩きやすいったらありません!
最高ですよ! 軽いアップダウンを繰り返しながら快適に進みます。
そして、途中途中に”展望台”の案内が。
こんなの全部行くしかないじゃないですかー!
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おおー! これはすばらしー!
アイフォンのパノラマ写真モードで、北を向いて祖母山山頂を中心にぐるっと撮影〜。
はぁ〜登って来たのが報われるなぁ〜。
そして尾根道へ復帰ー。隈笹に埋もれながらも快適ですw
あぁ、青空が出たよ! 最高だ!
「本当に尾根道は気持ちがいいですね♪」
尾根に出ても左右が木々で覆われて全く視界が開けないパターンが
結構あるので、これは嬉しいです。うへへーw
こちらもまた別の展望台ー。
おや、あの谷底の平地は…
「今日の出発地点の尾平登山口ですね。」
おー、あんな場所から登ってきたのかー!
いやー、これは感慨深い!
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こちらは東向き、尾平登山口を中心にパチリ。
「尾根の西側は、高千穂ですね。」
なるほど、あの辺りが見えるのかー。
「尾根の岩山は迫力がありますね。」
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各展望台は岩場のてっぺんだったりしますが、ちゃんと尾根道となだらかに繋がっているので、岩登りをする必要はありませんでした。ふー。尾根取り付き点の天狗岩はやばい岩登りだそうですが…。行かなくて正解だったw
「さぁ、頂上が近付いてきましたよ。」
うっし、気合入れ直していくぞー!
PM0:45
尾根の取り付きから下って登ってを繰り返し、ここでようやく1600m!
「西側の展望台では、高千穂方面が一望ですね♪
あら、あれは阿蘇の根子岳ではないでしょうか?」
そっか、阿蘇の方まで見えるんだ! すげー
「さぁご主人様!」
うわー…
間近で見るといよいよやばいです…
最後の最後でこれを登るのかよ…
「案の定ですね♪ 頑張りましょう!」
ひー。覚悟決めるかー。
再び綾華さんはエスケープポーチへっ。
PM1:15
おっと、あと50m登ればゴール!
と思ったらここから少し下りだし、え、あれ?という感じに。
道間違えてないかな?
あー…。
嫌な予感しかしないなw
え?
ちょ! ま! これ!
この体力が消耗し、足も痛くなってきている状況でこれ!
ひぃ! ぬわー! これなんてレンジャー訓練!!!
…
しかしてなんとかこの難関を突破し…
PM1:40
「祖母山山頂に到着ですー! 本当にお疲れ様でしたー☆」
いやっほぉおおおおおおおおおおお!!!!!
ばんざーーーーーーーい!!!
「見てくださいこの山並み!」
ひょー! たまんないーーー!!!
ここは傾山から祖母山にかけての尾根を泊りがけで縦走するコースがあるのですが、
この眺めを見れば納得です。これ全部歩ききったらすっごいだろうなー。
「しかし、やはり雲が出たのは残念でしたね。」
うーん、初めから曇ってたしね。途中に青空が時々出たのがラッキーだったって感じかなぁ。
ふーw これでやっと荷物が全部降ろせるー!
うわ、体すっごく軽いwww
綾華さんもお疲れ様! しばらくのんびり休憩しよう!
「ふふ、ご苦労様でした♪ 黒金尾根に取り付いてから、結局2時間かかりましたねw」
いやー、4箇所の展望台全部に寄り道したしねw
矢印が尾根の取り付き点で、そこから山頂までの距離は2km、目安は1時間になっていましたが、私の通常通り1.5倍+寄り道30分という所で計算が合います。
尾平登山口〜祖母山山頂
(赤・水色ライン合計
6.8km)
所要時間
7時間20分
他の登山者に「ねーよwwww」って言われること間違い無しです(笑)
登山地図の目安としては、”3時間40分”でした。うへー、これ全然1.5倍で済んでないw ぴったり2倍じゃないかwww 尾根に出てからは、まぁ、こんなものでしょうが、やはり登りが非常にネックでした。息切れが圧倒的に早い当たり、やはり体力に問題があることは明白っ。しかし疲れて歩けなくなる程ではなかったので、かろうじて持久力だけは赤点を免れたようですw
「山頂は意外と広いですね。ふふ、ここをご主人様と
二人だけで貸し切るなんて、贅沢ですw」
うぇへへwww はー幸せーwww
この日は平日と曇り空のせいか、尾根道でそれぞれ単体の男性2人とすれ違っただけでした。深い山の中を綾華さんと二人きりで延々と登っていますと、ついつい不安を感じてしまう事もあり、遠くを飛ぶ飛行機の人工音なんかを聞いてちょっとホッとしたりしました。うーん、まだまだだなぁ。このスリルのよう様な感覚もまた、楽しんでいるのかもしれませんがw
山頂の禿上がった平坦なエリアには祠がいくつかありました。
お陰様で無事に登れました。感謝です。パンパン
※クリックで別枠拡大します
山頂からは東〜南側の展望のみ開けている感じです。
北と西はちょっとした木々があって邪魔しちゃっています。
「念願の祖母山山頂はいかがですか?w」
うーん、やっぱり曇りだからなんとも言えないかな〜。
でも黒金尾根の景色はしっかり楽しめたし、尾平から本当に深い山を歩けたし、これはこれで満足だね! 今度は晴天の日に、もうちょっと易しいルートで改めて登るのもありだなーとw もう尾平〜黒金尾根ルートは完全に満喫いたしましたので、当分ご遠慮申し上げます(笑)
〜そのB GEZANN編〜
さて、無事に祖母山山頂へと到着し、ここでおにぎりを食べたり景色を眺めたりして、痛くなっていた足の裏を休めました。ふー。
PM2:45
山頂で1時間ほど過ごし、ではいよいよ下山開始っ。
青色のラインが下山道に使う宮原ルートですが、登山地図では所要時間が2時間半になっていますので、私の1.5倍計算では3時間半ほどということに。現在時刻が午後2時45分ですから、午後6時15分着の予定です。
平尾台での夜間下山訓練では、午後7時から日が完全に沈みはじめ、午後7時半にかけて急激に真っ暗になりましたから、木々に覆われた深い山中の祖母山では、減算1時間で午後6時がリミットかなという感じがしました。これはペースを上げていかなければ、結構ギリギリだなと少々不安になってきました…。
とは言え、もう進むしかありませんっ。よーっし、綾華さんはエスケープポーチに入ってもらって、気合入れてていくぞー!ウーラー!
と言いつつも、あまり急ぎすぎるとすぐにヒザが痛くなり、そうなるともうペースが著しく落ちてしまいますので、30分毎に小休止を入れるべく、タイマーをセットしました。
九合目の山小屋を通り過ぎます。
最悪ここで夜を明かすと言う選択肢もあったのですが、ええい前進!前進ー!
その直後のこの地点。
案内が全く無く、左右どちらが正規ルートなのか分かりません…。
右には「水場」と看板があり、テープが巻いてありましたので行ってみると、確かに水場がありましたが、その先が急な谷になっていまして、これが登山道なのかどうかさっぱり分からず。下りてみようとも思いましたが、行く先にテープがどこにも見当たらなかったので、念の為引き返し、左のルートへ。するとこちらが正解でした。
登りにここを使う場合はただの通過点ですから全く問題ないですが、下りで初めて通る人間としてはかなり悩まされました。右ルートの谷を下らなくて本当に良かったわ〜
ガクブル あー、どうせなら左側に道しるべのテープ巻いてくれば良かったなぁ。何の為にカラーマジックテープを持っていたのやら…。
その後は尾根道に出まして、豪快に祖母山山頂を眺めながら進みます。
※ クリックで別枠拡大します
ちなみにここの左端の断崖尾根を歩きます。
私は全く感じませんでしたが、怖い人は怖いかもしれません。あおいちゃんとかw
そうこうしていると雲が流れてきました。
おー、奥にかすかにゴールの尾平登山口が!
おぉ…
これなんて蟲師的絵面… すばらしい!
とか何とか言っていましたら、あら、あららら…
登山道も雲に飲まれ、雨が降り出してしまいました。
加えて地面が泥面で滑る滑るっ!
あーもう! ペース上げないといけないのに、
このタイミングで雨とかないわー!!!
はじめのうちは小雨程度なので、頭上を覆っている木々でそれほど影響は無かったのですが、だんだんと地面はよく滑り、更には登山道の左右に茂る草木が濡れ始め、上からの雨にではなく、それらにやられて体が濡れ始めました。
7月に夏深ちゃんとくじゅうに行った際、それでズボンから靴まで何もかも水浸しになったのを思い出し、途中で雨具を装着! いやー、ついこの前ちゃんとした物を買って大正解でした。こうも早く活躍の場が来るとは思ってもみませんでした☆ あと時間切れで暗くなってしまった際に滑って転ぶと危険だと思い、おもちゃのヘルメットもここで装着です。
綾華さんにもナイロンのパーカーをレインコートに着せたのですが、小さくておっぱいでチャックが閉まらないわ、フードが被れないわで失敗でした(汗)
雨にやられ、ペースを落とさざるを得ない中でも、安全に、出来るだけ急ぎます。
…
やばい、このままじゃ真っ暗になるぞ。
まじで洒落にならなくね? やばいやばい…
かなり焦っている時刻は午後5時過ぎ。
ルートはあっているものの、現在地がはっきりと分からず、
ただただ焦りながら黙々と進みます。
…
そして、
PM5:45
分岐点に出ました。
あれ? 登山地図には特に分岐は無いんだけど…?
奥の標識には
『←尾平登山口 祖母山→』
と書いてありますが、手前のを見ますと
『林道経由尾平→』
…
へ? 林道…経由?
慌てて登山地図を見直しますと、
黄緑のラインの林道が走っていました!
ぃやったぁぁああああ!!!
あぁ、まさに天の救い!
林道に出てしまえば、道が「道路」になりますから、周囲が真っ暗だろうが何だろうが、道に迷うということが一切無くなる訳で! あぁ、林道さん! ありがとう! 超ありがとうー!
緑の点線が奥の看板が示した登山道です。午後5時45分という時間と林道との分岐点の位置を考えると、登山道を歩いていたのでは、完全に時間切れでした。
家に帰って改めて地図を確認しましたら、私の持っていた登山地図には緑の点線の登山道は書かれておらず、この林道を経由して茶色の点線を通ってゴールへ向かうルートのみが記載されていました。
取り敢えず林道に接続するという安堵感は得ましたが、まだ林道に出たわけではないので、油断せずにペースを上げて進みます。分岐点から先は急に杉の落葉地帯に入り、お陰で地面が滑ることも無く、非常に安定して歩きやすい道になりました。
そして…
PM6:00
助かったぁぁあああ!!!
「無事に林道に合流出来ましたね!」
ああああ〜 良かったぁぁあああ〜
ばんざーーーい!!!
もうこの安堵感と言ったら! 林道様の地面にキスするレベルですよw
両手を挙げて叫びながらガッツポーズしました(笑)
あとはもう何の懸念も無く、林道を歩き続けるのみです。
足が多少痛くなりましたが、もう時間の心配がなくなりましたので、休憩しつつのんびりと進みました。
PM6:20
しばらく進むと、登山地図に書かれた茶色点線の登山道の分岐点に到着しました。
林道を進むとものすごく遠回りになりますが、やはり安全第一です。ここから再び登山道に入るなんて出来ません! このまま林道で行くっ!
この判断は実に適切でした。
これから10分後、午後6時半には木陰が暗闇に沈みはじめ、
午後7時には、周囲が完全に闇の世界でした。
しかしここは林道。ライトで道を照らしながら、安全に問題なく進めました。
そしてそして…
PM7:30
「駐車場に到着です! ご主人様、本当にお疲れ様でした!」
お疲れ様でしたーー!!!
ばんざーーーーい!!!
あぁ、ほんともう、ほんと良かった〜 無事に帰りついた〜
生還したー! はひーーーーーーー!
駐車場には外灯などありませんから、タウンのエースのルームライトのみが闇の中で明るく周囲を照らします。まずは装備をおろし、タウンのエースの後部に腰を下ろしてバナナを食べて栄養補給〜。はぁ〜〜〜。あー、まじやばかった〜、ぎりぎりだった〜と、達成感と反省を同時に噛み締めつつ、休憩しました。特に今回は綾華さんがかなりの精神的支えとして活躍してくれましたw 綾華さん、本当にありがとう!
今回の登山の所要時間(休憩含めて)
1 3 時 間 1 0
分
もうなんじゃそりゃですよw
午前6時20分に出発し、午後7時半着でした。林道に出てからは、県道を経由して駐車場まで1時間半でした。後で距離を確認しましたら、ここだけで4.6km歩いていましたw
登り : 7時間20分
下り
: 4時間45分(登山道部分3時間15分)
ほんとまー相変わらずな結果でございました。なんというか、私に祖母山はまだ早かったかーという感じでした。体力的には持ちましたが、とにかく時間がかかりすぎました。普通の登山者はトータル8時間前後の様ですので、正直異常な時間のかかり方です(笑) ペースが改善出来ないようなら、もうこれは午前5時半出発とかにしなければいけないレベルですw まだまだ山登りは初心者レベルですので、これからも経験値を稼いでレベルアップしていければと思いますっ。
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