7・14




〜伯耆大山登山〜


 




この日は午前7時半に登山口の駐車場に到着しました。


今回は綾華さんの他に、鳥取県在住の友人も一緒に登ります。友人が到着するも、朝から降り続いている雨が一向にやまず…。小雨程度なら良かったのですが、これが中々の強さで、取り敢えずお互いに車内で待機。しばらく綾華さんと横になってイチャイチャしていましたw

予報では昼前から曇りに変わっていましたので、そろそろだよなーと言いつつ、全然にやまない…。もう今日は辞めて明日にしようかとも思いましたが、意を決して登ることに。

 午前10時半、雨が降る中出撃です!




今回の登りは、少々遠回りのルートを選びました。
大神山神社の裏手から、いよいよ登山道へ!

「ご主人様、雨が降っていますから、くれぐれもご油断なさらないで下さいね。」

了解! 足元に常に注意を!

雨と言うことで、綾華さんにも一枚シャツを着ていただきました。
武装SS突撃砲搭乗員服ですがw


さて、木々に覆われた登山道を進む間は、木々のお陰で雨もそれ程気になりませんでしたが…




開けた場所に出るともう雨がすごくて…




ちょ、なにこれ!

いや、これもう引き返したほうがいいんじゃね?




とにかく雨が激しかったので、近くにあった避難小屋に避難したのですが…

「その、室内にあるトイレの臭いが充満していて… ゴホッッゴホッ」

中には入らず、軒先で少し雨宿りー。


さて登山再開!と進もうとすると、たまたま通りがかった登山者に声をかけられまして、登山道はあちらだと。完全に明後日の方向に行こうとしていました。いや、これは管理者?の不手際っ。開けた川原から登山道に入る標識も無ければ、入り口も草に覆われて全く発見出来ませんでした。全く!遭難しちゃうじゃないかっ!

友人ともこれは酷い!と言い合いながら、偶然通りがかった登山者に感謝して進みました。




川原の上方の山肌はすっごく男性的っ。力強く崩落していました。かっこいーなぁ。

登山道復帰後は、行者谷とよばれるやや急な上り道。のんびりと進みます。




「あら、雨がやみましたよ。」

よっしゃー!

今回は雨具類は装着せずに進みました。先日登山用に、汗冷えしない超乾燥シャツという2500円の黒い長袖シャツを買ってそれを着ていたのですが、どれだけ雨にぬれても重くならないし、雨がやんでしばらくすると、あっという間に自然乾燥ですよ。これは感動ものでした。いやー、買って大正解だったなー☆



のんびり歩くこと3時間、午後1時半についに本道の登山道と合流です。
おー、鳥取県の日本海側がかろうじて見えるっ。




ブンブンブンブン…

「今日は小さな虫が大量に付いてきますね…。」

この日は異常なほどに小バエの様な虫が発生していまして、体熱に反応しているのか、どんどん寄って来て周囲を延々と飛び続けます。グラディウスのオプションか! 

6合目の避難小屋付近で休憩して落ち着くと、虫は一旦少なくなりましたが、再び歩き出すと結局また集まってきました。途中すれ違った登山者は、養蜂場で使うようなネット帽子を被っていました。なるほどなぁ〜。虫を気にしてもどうにもならないので、気にしないことにしました。友人がパチンパチンやっていたので、『体力を消耗するだけだろ常考w』と諭しましたw



午後3時頃、登り続けてとうとう雲の中へ。

「全く景色が見えなくなってしまいましたね。」

まぁ、これはこれで雰囲気あるからいっか☆ 幽玄だよ幽玄!




「午後4時、尾根道に取り付きましたよー♪」

やったー! ひゃー、これはいい絵だな〜。木道が赴きありすぎるっ。




んーっ、最高だぜ!




ゴーッ!

「それにしても、風が物凄いですね。」

これは長袖シャツでなければ寒かっただろうな〜。ひー。
強風で雲がどんどん流れてくるので、気が付けば綾華さんの髪もしっとりしていました。




そして午後4時半、ついに山頂に到着ー! 長かったー!

実に6時間の道のりでございましたw




「標高1700m、お疲れ様でした☆」

先日の韓国岳や、久住山、阿蘇山と同程度の標高です。この大山が中国地方最高峰ということは、九州と中国地方は山の高さは大体同じだということですね。




「そしてやっぱり、山頂も景色は何も見えませんでしたね。」

ま、これは流石に分かってたけどねw これはこれで雰囲気がいいし、何と言っても達成感ですね。雨にも風にも負けずにここまで登ってこれたー! ばんざーい!



山頂を堪能し、すぐ下にある山小屋へ移動です。
本当に雲が深く、目の前まで行かないと建物が見えませんでした。




ここで一旦荷物を降ろし、休憩〜。ふー。
もう午後5時前ですよw

私は登る途中に飴とソイジョイを2本食べましたが、ここで改めて食事を。大きなおにぎり2つと、ビーフジャーキー、ドライマンゴーなどを美味しくいただきました。よっしゃ、下山の燃料補給完了!


 そして午後5時15分、下山開始!




おー、雲が切れるとなんとも素晴らしい眺めが!




ひゃー!

鳥取県の北部の、境港へ伸びる弓状の海岸線と夕日!
すっげー!




「黄金色の夕焼けですね。ステキです♪」

金の海だー! これはいいもの見れたっ!




下りは割かし早く行ける感じではありますが、やはりブレーキをかけっぱなしで
歩いて足へ負担をかけるので、小まめに休憩を入れてゆっくりと進みました。

以前はよく膝の関節が痛くなっていましたが、どうやら下りだからと休憩を入れずに一気に下っていたせいではないかと思い、この頃は登山杖も使いながら、下りほどゆっくり進むようにしています。お陰で、近頃は関節が痛くならずに登山を終えられておりますw




そうこうしていると真っ暗に…。

やはり午後8時には日が完全に落ちてしまい、全く何も見えない闇の中を歩くことに。友人も私もこれは想定していませんでしたが、お互いにライトを持っていたのは幸いでした。備えあれば憂いなし! うんうん!




私は胸元のお人形用エスケープポーチに入れたアイフォンのライトと、お腹の部分のヘルメットライトで対応しました。上のライトで正面を、下のライトで足元を照らしました。やはりライトを手に持たない分、効率よく歩けました。途中でヘルメットライトの電池が切れてしまったので、遭難用シグナルライトのそれと交換しました。帰ったらちゃんと予備の電池を買ってポーチに入れておこう!

しかし流石に夜の山中はすごいですね、本当に闇の中ですよ。今回は友人と一緒でしたであまり気にはなりませんでしたが、綾華さんと二人だけだったらかなり心細かったかなと。こういう山中夜間行軍が出来たのも、今回はいい経験だったなぁと。




そして午後10時、なんとか無事に駐車場へ戻ってまいりました!

「ご主人様、お疲れ様でした♪」

いやー、綾華さんも雨の中長時間お付き合いありがとう! お疲れ様でした!


午前10時半に出発しましたから、累計11時間半、山の中にいた計算になります。これは流石に新記録です(笑) しかし大山の登山道は思ったほど距離表示などの標識が少なく、今どのあたりかなーというのが掴み辛かったです。標高と何合目かの表示はあったのですけれどね。

山頂の景色は何も見えませんでした、あれはあれで雰囲気が良かったですし、初の雨天&夜間山中行軍もしましたし、総じてすごく楽しく充実した登山でした☆ 友人がいなければ今回は登山はやめていたでしょうし。しかし友人は「もう高い山はこりごりだー!」と、早々に引退宣言をしてしまいましたwww トレッキングシューズじゃなくてスニーカーだったという点も難易度を上げていたと思うので、今度はトレッキングシューズ装着で少し低めの山に挑戦して欲しいところです!



 その後は午後11時頃から鳥取市の方へ1時間半ほどかけて移動し、市内のガストで深夜の夕食をとり、友人と別れて鳥取砂丘の無料駐車場へ。今宵はここで寝て、翌朝砂丘を散策です。さて寝るかーと支度をしつつ、ふと空を見ると、雲が晴れ、満天の星空! きっれー! と言う訳で、少しばかり夜の砂丘に出て、綾華さんとウットリ星空を眺めました。はー、幸せだなぁ。そして午前2時に道の宿タウンのエースで眠りに付きました。ハードだったけど、充実した一日だったーっ! まるっ!