2・9






午前6時半に宿代わりのネットカフェを出て、鶴見岳を見上げます。
おぉ、少し雲がかかってるけど、いい感じじゃないの!?

今回は登山口へ向かう県道にチェーン規制がかかっていましたので、別府駅からバスに乗って登山口へ向かいました。




午前8時、登山かいしー! 夏深ちゃん、今日はよろしくね!

「雪のお山楽しみー☆」

しゃー! 張り切って行こうぜー!




標高600mほどの「旗の台」から山道に入りましたが、すぐにあちこちに霜柱が
立っていました。かっこいい! 昨日の異常な寒さが作り上げたのかなー?




「わー、道が凍ってるよー。」

なんてこった! これは慎重に進まなければ!


雪道というのは考えていましたが、踏み固められて凍っているのは全く予想していませんでした。なるほど、こういうのにアイゼンっていう靴にはめる滑り止めが必要なわけかー。ゆっくり一歩一歩踏みしめて歩きます。




「すごーい☆」

わわ、気をつけて!

幸いにしてツルッとは一度も行きませんでしたw




「つららー!」

おー!

登山口は神社に繋がっていまして、その途中の建物にきれいなつららが!
うわー、つららなんて超久しぶりに見たよ。はー、見事だなぁ。




「きれいだねーw すごーい♪」

芸術的だよねー。スバラシッ!




完全に凍りついた参道を慎重に。




そして神社に到着ー。まずはお参りだね。
お山にお邪魔します。無事に帰って来れますようにー☆パンパン







神社を過ぎると、登山届けの提出箱がありました。
御嶽山の噴火以来、何度も耳にしていますので、ここはちゃんと書いておかねば。


記入欄のほかに、色々と登山に関する注意書きがありました。ふむふむ、”一人での登山はやめましょう。”だってさ。わたしは夏深ちゃんと一緒ですから関係ないですねっ。




ではここからが本番! いっくぜえーって早速雪道きたぁ!




「すごいすごーい、どんどん雪が増えていくよー♪」

進むにつれて雪が深くなり、雪山らしくなってまいりました!




いい絵だなー☆




「あれが山頂かなー?」

うへぇ、これは結構急な登りになりそうだな…。




「雪だんごだーw」

誰かが作ったものでしょう。かわいいオブジェですw




立ち止まって耳を澄ませば、鳥の声、風の音、木々の音、
それから雪が融けだす地面の音… はぁ〜 癒されまくりぃ〜

牛歩牛歩でのんびり進みます。




「標高1200mだって。あと少しみたいだね。」


ここまで来ると積雪も中々のものにっ。とはいえ登山道は人通りが多いらしくしっかり開かれていて、足が雪に埋まる様なことはありません。雪が軽くクッションの役割をしてくれ、快適快適ー。ちなみに登山道には案内板があちこちに設置してあり、標高と次の案内板&頂上までの距離と所要時間が記されています。これは親切だなー。




「そういえば木が白くなってきたねー。」




そっか!これ霧氷だ! うわーすっげー!




これも芸術的ですね! モールみたいだけどw




やや強めの風が吹くと、さらさらと舞い上がります。うっとり…




「頂上が見えてきたよ! ラストスパートー!」

おっしゃー!







「ついたー☆」

登山道を抜け、午前11時、山頂広場に到着です! ばんざーい!


案内板によると所要時間の目安は2時間15分のようですが、しっかり3時間かかりました。 牛歩の自覚はありますので、いつも目安の1.5倍で算段をしています。大正解w はぁーそれにしても最高のお天気じゃないですか! 嬉しくてたまらないー☆




「やーっほー☆」

やーっほーwww 

はぁ〜 最高だなー!




山頂は一面の雪景色です! ひゃっほー! まぁ、ここまではロープウェイで一発で来れるのですが、やはり自分足で登ってきたとなると感動もひとしおでございます。山中を歩くのも楽しいですが、やはり山頂に着いたときの達成感はくせになりますw




「わー、すごーい、あのお山はなにー?」

うおー!




由布岳さんかっけぇえええええええ!!!

感動!超感動ー! なんてかっこいいんだ由布岳ー!!!


去年あの頂上に綾華さんと登ったんだよな〜。うーん感慨深し! さて、この山頂広場は結構広く、テレビ塔や七福神の祠など、色々なものが立ち並んでいます。そしてやはりロープウェイで気軽に来れる場所ですので、人もそこそこいました。”鶴見岳山頂”と書かれたモニュメントの写真も撮りたかったのですが、人がいる場所はそそくさとスルーするのが常でございます。山頂広場の滞在時間は短く、思ったほど写真も撮りませんでした。




人がそこそこいる山頂付近はそそくさと通り過ぎます。

今回の鶴見岳登山ですが、目的地は鶴見岳のみではありません。この鶴見岳山頂から尾根伝いに塚原温泉まで行ける縦走路があるのですが、その丁度中間辺りにあります”鞍ヶ戸”を今回のゴール地点に設定しました。


 という事で、鶴見岳山頂のテレビ塔付近から縦走路へ進入!

すると途端に物凄い強風が!? うわ、ここ風の通り道ってヤツ!? 寒い! 顔が寒いー! ギャー!!!




「ふぁふぁふぁw おふぁおふぁふぁふいへーw」

何言ってるか分からないよw

夏深ちゃんも私もネックウォーマーで対応しつつ進みますっ。




鶴見岳山頂から、強風の中一旦急な下りになりましたので、夏深ちゃんは胸元の緊急避難ポケットに入ってもらい、ストックを使いながら慎重に下りました。いやー、ストック持ってきて大正解だったなぁ〜。


 しかし驚いたのが、今まで登ってきた登山道との違いです。もう全然違います! 陽の当たり方とか、風の吹く場所とか、色々と条件があるのでしょうね。




なんとも本格的な雪山登山になってしまいました。




この縦走路は人通りが激減している為、新雪がしっかり積もっていました。
余裕でスネを越えるラインまで足が雪に埋もれます。すげぇ!




しかし深い雪のお陰で下りは結構楽しかったり☆

富士山の砂走りのような感じ?で、ほいほいほいと軽快に下ります。
何度か埋もれて仰向けに倒れましたがw




「白の世界ー♪」

ひゃー、ザ・雪山って感じになっちゃったなぁ。

でも雪が深いながらも登山道はしっかり確認出来てるし、これなら大丈夫そうだね。さーどんどん行こうー☆

 



鶴見岳山頂から鞍ヶ戸へ向かう尾根道の景色は最高です!☆




ビュゥゥゥゥゥウウウウウウ!!!

「わわわー」

ちょ! か、風が! すごい!なんだこれ!?




「あははーw 飛ばされるよーw」

ひー!




しかし見てくださいよ、なにこのめちゃくちゃカッコイイ尾根道!
風に吹かれて寒いとかなんとかより、とにかくこの景色にニヤニヤしっぱなしでしたw

こちらは縦走路の途中の”馬の背”という地点です。お、この先の峰が鞍ヶ戸だなっ。
なるほど、ここから登りに通った鶴見岳の登山道にも行けるのかー。帰りはこっちを通るのが良いかな。鶴見岳山頂から結構長い距離を下ったので、これをまた登りたくないですw

ん? それはそうと何か臭うような? 温泉???




「あれあれー。煙?が出てるよー。」




本当だ! 温泉かどうかは分かりませんが、噴気孔があるようです。

そうでしたそうでした、この鶴見岳から伽藍岳にかけても火山なのでした。伽藍岳の麓には火口が開いていますが、鶴見岳にはそれらしいものが無いので、ついつい忘れがちです。


馬の背での景色を楽しみ、まだまだ行くよ!



そう、ここが分かれ道だったのです。

ここからがもう、すごいのなんの。




正直これはやばかったです。


馬の背から先は、今までと違ってきれいな尾根道ではなく、木々や岩で覆われた尾根を這うように進む道で、それこそ崖になっている様な場所が多々。しかも雪で道幅が全く分からないという!

幸いなことに、この日、おそらく数時間前にベテランとおぼしき人が歩いた深い足跡がくっきり残っていましたので、それを頼りに足跡と全く同じ場所に足を運びながら進みました。




先達さんがいなければ、登山道がどこなのかすら分からない!


あぁ、そうか、これで道を踏み外して滑落して死んじゃったりするんだ…。うーむ、いい勉強になりました。流石に先達の足跡が無ければ馬の背から引き返したでしょうけれども。いや、案外無茶やって危なかったかも… 足跡を作ってくれた方には本当に感謝でありました。





そしてなんとか鞍ヶ戸に着いたー!

…あれ?

山頂の標識も無ければ広場も無いよ?
おかしいな、確かネットで見た時はちゃんと…

ひょっとして、、、、




あれかーーー!!!


この後も延々と細く危うげな登山道を、先達さんの足跡を頼りに進みました。もう写真を撮る余裕がなくなってきていたようで、この先鞍ヶ戸までの写真が一枚もありませんでした(笑)


 そうして歩き続けた午後1時! 




「ごーるぅー☆ 到着だよー!」

なんとか無事に鞍ヶ戸へ辿り着きましたー!
んーっ!達成感ー! ばんざーーーい!!!




「由布岳かーっこいー☆」

おおーう! 壮観であるーw




うへー、鶴見岳の山頂があんな所に。
結構歩いたんだなぁ。




いやー、ほんとここの尾根道は凶悪だったなぁ。




「あははーw」

しかしこの山頂も風が物凄いのなんの!

ここで持ってきたカップラーメンを食べるつもりでしたが、もう物を食べる気になんてなれないくらいに冷たい風が勢いよくゴーッっと>< 景色を楽しむので手一杯だよ!



 そんな訳で、取り敢えず今回の山登りのゴールに到着です。ここから鶴見岳に引き返し…あ、いや、途中の馬の背から分岐があったな、あそこから登山口に回れるんだった。そっちのルートで…

でも、あのヤバ尾根をまた歩かないといけないのか…こえぇよ!

この鞍ヶ戸から先へはまだ縦走路が続いていて、塚原高原に出られます。道路に出さえすれば取り敢えず大丈夫なんだよなーということで、道路に出た後どうやって別府駅まで帰るかを後回しにしまして、よっしゃそれで行くか!と。 携帯電話の電波が入らず、地図を表示出来なかったのは少しヤバイと思いましたが、例によって先達さんの足跡がくっきり残っているので、変わらずそちらを頼りに進みましたw




先へ進み、鞍ヶ戸を見上げる位置で休憩ー。

ようやく風が無い場所に落ち着けましたので、ここでお昼に。とは言え、ラーメンを食べる気にはなりませんで、ソイジョイ等で済ませました。

そしてここで本日初めての水を口にしました。ラーメン用のお湯でしたが、

「お湯うめぇwwwwwwwwwww」

と声に出してしまうほど、美味しかったですw 寒いからノドは渇かないだろうという思い込みで、お茶や水を全く用意していませんで、いつものハイドレーションも携行していませんでした。しかしこれがノドが渇く渇く! 水筒を取り出すのが面倒くさかったのと、やはりラーメンを食べる為に持ってきてたということで、一切手をつけていませんでした。結局もうラーメンは食べないという結果が出たので、ここで初めて口にしたわけでございます。

ちなみにここまでとこの先もまだ少しの間、一旦荷物を下ろして座り込むと、糸が切れて動かなくなるような気がして、荷物は下ろさず、背の高い切り株に腰を預ける程度の休憩にしていました。




「街が一望ー☆」

おー、国東から別府にかけてのエリアがよく見えるね! 曇り空なのが残念だなぁ〜



よーっしそれじゃぁ改めてしゅっぱーつ!

「おーっ☆」





この時那智南夢は、雪山というものをまだ何も理解していなかったのだった…




 さて、鞍ヶ戸を出発してからしばらくの間は、とても快適な下りの雪道が続いていました。




”船底新道”という登山道に入って、状況が一変しました。




うっわ、登山道がすっごく分かり難い!

例によって先達さんの足跡があったのでまたそちらを頼りに。ホント助かるなぁ。
左手の木の様に、登山道を示すテープが各所に巻かれていますが、見失いまくりでした。




テープや足跡があっても、本当にここ登山道なのかよ!というレベルでw

はぁ〜、しかし先達さんは本物のベテランだなぁ。
足跡が一方向で、全く迷いなく進んでいまして、心底感謝しました。



そしてそして…



「あれー」

え、な、なに!? なんだか嫌な予感…




「前の人の足跡が消えちゃったー。」

な、なんだってぇぇぇええ!!!???


うっわ、やばい、やばいよ!これはやばい! まじで道わかんないよ!!!


どうやら強い風が吹き続いた場所に入ったらしく、完全に先達さんの足跡が消えてしまいました…。この船底新道は谷間を進む道なので、20センチ以上の深さがあった足跡だとしても、谷を抜ける強い風でそういうことが起きてしまうのでしょう…


や、やべぇ、これって遭難するんじゃね!?
街の近くの山だからって、やっぱり侮ってた!
雪山超こえぇぇぇえ!
 やべぇええ!!!


ちょ、ちょっと待て、お、落ち着け落ち着け、取り敢えず低い方に歩いていけば、取り敢えず街には出られるんだ、取り乱す必要は無い、大丈夫だ、落ち着け、スーハー… 
うん、落ち着いて、まずは登山道のマーキングテープを探そう。うん、そうだそうだ。必ずどこかにあるはずだ。うん、変にパニクってたら夏深ちゃんを不安にさせるだけだ。ここは私がしっかりしなければ!

先達さんの足跡が消えたことで、実際かなりうろたえてしまいましたが、無事に立ち直れてよかったですw しかしながらやはり不安はそう簡単には拭えませんでしたので、携帯電話でヤマノススメの”スタッカートデイズ”を垂れ流して気を紛らわせつつ、テープを探しながら進みました。




そしてしばらく進むと先達さんの足跡が復活っ! あぁ、神よ!!!

はぁ〜、ほんっとヒヤヒヤドキドキしましたわ〜。
いや、しかしこの先また消えるかもしれないっ。気を引き締めていこう…。




あぁ、やった!案内板だ! これでもう大丈夫ー!

先達さんを信じてはいましたが、谷間を進んでいたので景色も全く開けず、一体どこへ向かっているのかがかなり曖昧になっていましたので、案内板を見た時の安心感といったらw とにかくこの分岐点までの”船底新道”の積雪verはマジやばかったです。こちらも鞍ヶ戸への尾根道同様、歩くのに必死すぎてカメラでの写真が一枚もなく、携帯電話で数枚撮っただけでしたw

この案内板の後ろに見えるのは塚原高原で、九州道も見えますから、もう完全に大丈夫!
ここからは西登山口方面へ進むことにしました。変わらず先達さんの足跡もこちらへ向かっていて感謝感謝☆




時刻は午後2時半。午後の日差しが雪道を美しく照らしてくれます。




不安なく歩けるということの幸せを噛み締めつつ、進みますw




船底新道で緊張していて気が付かなかったのですが、なんだか足が重いのは疲れているのだと思っていましたら、足首に物凄く大きな雪塊が付いていましたw うはwなんという修行ツールwww 深い雪を踏みしめて歩いているうちに、いつのまにか固まって出来上がっていたようです。パンチでえいやっと壊しました。うわ、めっちゃ足が軽いwww




案内板から西登山口までは思いの他距離があるようで…。
ま、あとは楽しく行こうー☆

「だねーw らんらんらーん♪」




青空の下、雪深い谷を下ります。
こちらも足跡が曖昧になっていましたが、ここはこのまま谷を下るだけですので安心ですw




夏深ちゃんの写真を撮る余裕も出てきますw




「きれいでふかふかの雪の上を歩くのはきもちいーね♪」

本当にね! 怖い思いもしたけど、やっぱりこれを楽しめたのはすっごく良かったよね!




そして午後4時、無事に由布岳のすぐ側の西登山口に到着ー!

「お疲れ様でしたー☆ 無事に帰ってこれてよかったねーw」

はー、夏深ちゃんもほんっとお疲れ様でした! ありがとうー!


いやーほんっと無事に帰ってこれて良かったですよー、もー。今回は雪山をこれでもかっていうほど堪能しました。雪山の楽しさも怖さもしっかり味わえました。この経験で、これからは雪山を侮らず、無茶をしないという行動がしっかりとれるようになる筈ですw ある意味、大事に至る事の無いレベルの怖い思いで、それを得られたというのはラッキーだったかなー? 何はともあれ、本当にいい経験が出来ました!ばんざーい!!!


 西登山口からは県道を歩いてバス停へー。あー、バスあるかな…




「みてみて! すっごくラッキーだね☆」

んー?




ちょwwwこの時刻表wwwww

バス停に着いたのが午後4時25分でしたので、こんなのもう奇跡レベルですよwww



そして待つこと15分。バスキター☆ ってあ、あれ、

ちょ!なんで通過してんの!? 待って!!!

バスの運転手さんも「こんなトコぜってー乗るヤツいねーし」と思っていたのか、バス停の標識の横に立っているにもかかわらず、あっさり通過してしまい、慌てて私が手を振って停まってもらいました(笑) 気付いてもらえて良かったw

そんなこんなで、最後の最後まで気の抜けなかった鶴見岳登山でございました☆ あーコワ楽しかった!!!



ちなみにルートと時間はこんな感じでしたー。距離は9キロくらいなのかな?
ほんっとよく頑張った!生きて帰れてバンザーイ!