12・9




〜湧蓋山登山〜 




午前8時に道の駅で通学中の小学生達の声で目を覚まし、
だらだらと準備をして、まずは登山口までタウンのエースを走らせます。
おぉ、あれが今日のターゲットの「涌蓋山(わいたさん)」か!

てかもう、お天気の素晴らしいこと! いきなりテンションMAX!




「あんたがだらだらしてるから、もう10時じゃないのよ。」

す、すいません…

今日はアンネゲルトさんにご同行をいただいております。
車を筋湯温泉街の無料駐車場にとめて、いざいざー!




まずは結構なだらかな斜面を登って行きます。




「取り敢えず今日は、あんたの腰の”リハビリ登山”って言ってたわね。
登山道も歩きやすいし、丁度いいんじゃない?」




「さー見えてきた。」




登山口から続くなだらかな丘を登りきると、広がる草原の先に
きれいなピークが! おぉ、なんと美しい!




「しかしあっちは結構傾斜がありそうだけど、あんた腰は大丈夫そう?」

問題ありません! 行けます!

思いの他なんともない腰にやや驚きながら、順調に進みます。

ちなみにこの日は装備をかなり減らし、ゴテゴテウエストポーチとリュックだけです。遭難バッグと詰め込みベストはタウンのエースでお留守番ですw




第1ピークに向かう斜面から後ろを振り返ると、絶景ー! ひゃー!
逆光で見難いですが、奥には阿蘇山がはっきり見えています!




「さー、いよいよ山頂が近付いてきたわね。」




ほんっとにきれいな山容! 見事な円錐形ですよ!

よ、よし、気合を入れて、もう一息行くぜー! ウーラー!




はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ!!!!

っくはぁあああ!!!




「はーいお疲れー。湧蓋山山頂にとうちゃくー。」

っしゃぁぁあああ!!! ばんざーーい!!!

「第1ピークの麓からここまで結構な急坂だったけど、腰はどう?」

特に異常ありません! 大丈夫であります!
午後0時半、無事に到着いたしました!

「よしよし。ここであんたギックリっても私にはどうしようもないからw」

た、確かに(笑)




「ほら、呼吸を整えたら景色を見なさいよ。最高じゃない。」




おおお! くじゅう連山が全て視界に!

あれが久住山でしょ!あれが中岳でしょ!こないだ登った大船山でしょ!
すげーーー!




「北東の方は由布岳もよく見るわね。」

ひゃー!




残念ながら真北は景色が拝めませんが、それ以外の270°に広がる眺めは本当に素晴らしいです! 北西には万年山と切株山がっ。奥には多分英彦山も!




山頂は広々とした平らな広場になっていまして、少々の人間が集まっても余裕といった感じです。今日は山頂をアンネさんと独占するつもりでしたが、第1ピークへの取り付き点の先から2組の登山者と遭遇しました。平日にここに他の人が来るもんなんだなぁ。




「さーて、一休み。」




「で、あんたは相変わらずガスを使いたがるわけねw」

いやー、これが楽しくて楽しくてw


今回はラーメンの他に、ベーコンを焼いて食べてみました。うん、これ焼肉も十分いけるわwww そして食後にはコーヒー。はぁ〜、こんな場所で素晴らしい景色を眺めながら温かいコーヒーが飲めるとかホント幸せだわー♪


 ご飯を食べたり景色を眺めたり、のんびりと1時間を山頂で過ごし、午後1時半に下山開始です。


で、下山なんですが。

登りの際に所々地面が泥化して滑る場所がありましたので、下りでひっくり返って腰でも打ったら嫌だなぁと、ずっと林道を歩いて帰ろうと思いまして。地図を見ながら進んでいると、しっかりとしたダート林道があるのに、地図には何も表示されていない場所に出ました。車止め用にロープが張ってあったので、荒れているのかなーとは思っていましたが、かなりきれいに整備されたダートがずっと続いていました。

と思ったら…






急にこんな具合に…。

林道として全く機能していませんでした。




「これは流石に危ないわねぇ。下手したら歩いてる時に岩が落ちてくるレベルよ。」

冷や汗をかきながら、急ぎ足で進みました。
なるほど、これが地図に載っていなかったのは、もう廃道扱いなんだろうな…。


はじめの車止めのロープに、私の様な人間が迂闊に入らないようにもうちょっとこの先ヤバイぞ感を出していた方がいいよなーと思いました(苦笑)




「あのさ、この道どんどん帰り道から外れていってるんだけど。」

あちゃー 途中で帰り道付近を通る林道に合流するだろうと高を括っていましたが、
山を一周する様に伸びていたようで、全く違う場所に向かい始めてしまいました。


これは仕方が無いということで、登山地図を見ながら、道の無い山の中を無理やり突き進んで別の林道に入ることにしました。いやぁ、本当にGPS機能は助かるなぁ。




木々と熊笹に覆われた場所や、砂防堤沿いの枯れ沢をなんとか進みます。

いたる所にトゲのある草が生えていまして、ガレで足を滑らせた時に思いっきり手に刺さったりして痛い思いをしました。すぐにグローブをしましたが、そんなの初めからしておけばよかったんだよ…。そして進路のハードさもさることながら、GPSがあるとは言え、やはり不安感が付きまとう中では、嫌な汗がとまりませんでした。微妙に現在位置がずれたりもしますしね。

そしてついに林道に出た時の嬉しさといったら! 砂防堤の管理用林道に無事に出ることが出来ました。いやったぁー! 山頂に到着した時とは違う、安堵感先行の歓喜ですw


 そしてまたそこからがまた長くて…。結局本来のコースとは随分離れてしまい、タウンのエースをとめている筋湯温泉の隣の集落の湯坪温泉へ下りる羽目に。林道に出てから駐車場まで、アスファルトの上をしっかり3.3キロ歩きました。これが一番疲れたよ!




そんなこんなで、午後4時過ぎに無事に筋湯温泉街に到着〜。
ここで飲んだ湧き水の美味しかったこと!w



”腰のリハビリ登山”という名目の今回の山登りでしたが、特に下山はかなりハードなものになってしまいました。あそこで腰がどうにかならなくて本当に良かった…。ともあれ無事に帰って来れましたし、何より山頂からの景色は本当に素晴らしかったですので、大満足でありました☆




「そして最後はやっぱり温泉よねー♪ あーキモチーw」

行き付けだった貸切温泉が店仕舞いをしてしまい、新しくどこか探さないとなーと思いつつ、ふと立ち寄った貸切温泉が、以前の行き付けと同じく”お一人様半額”で! よーし、次からは毎回ここを利用するぜw ちなみにお一人様半額はどこも裏メニューのようで、受付で申し込んでみるまで分からない仕様です。




「ま、下山はかなりアレだったけど、この温泉でチャラにしてあげるわね。」

あ、ありがとうございます! 本当にご迷惑をおかけしました!




「それにしてもあんた、そんなにこの胸が気になる?w さっきから
チラチラ見ちゃってwww 綾華より大きい私の胸に興味津々ーって?w」

べべべべべつにそそそそんなこと!!!

「クスクス 触ってみる? ほーら、タオルとっちゃうわよ〜♪」

だー!わー! やめ、やめてくださいーーー!!!




「っとま、これくらいにしとかないと。あんたに変なちょっかい出したら
綾華にこの胸を削ぎ落とされかねないしね。もちろんあんたの股間もねw」

ほんと勘弁して下さいよ…。



そんなアンネさんとの温泉タイムでした(笑)


 午後6時半に温泉を出て、午後7時に夕食を食べ、午後10時半帰宅という流れでした。急いで博多に出て買い物をするという流れも考えていましたが、のんびり温泉に浸かってゆっくり帰るこちらのプランで正解でした。へんなスリルも含めて、ほんとに充実した一日でしたとさw